ドキュメンタリーコースの授業「作品研究」の一環として10月19日、日本映画学校出身の寺田靖範監督が卒業制作をもとに製作した『妻はフィリピーナ』を上映し、同じく卒業生スタッフである松根広隆さん(撮影)、今井剛さん(編集)、そして鈴木大介さん(録音/音楽)にも急遽ご参加いただいたトークをおこないました。
あらすじ『妻はフィリピーナ』(1993年)
「日本映画学校出身の寺田靖範が、自分とフィリピン女性テレサとの結婚と2人の間に娘・陽子が産まれるまでの日々を、お互いの家族や、周囲の人々をとらえた第1部が、まず映画学校の卒業制作として作られた。
それは92年、第2回国際学生映画祭ドキュメンタリー部門賞を獲得し、その奨励金をもとに卒業後、自分は夜警のバイトをし、テレサはパプで働きながら、フィリピンのテレサの母の元に預けられていた陽子をやがて引き取り、3人で暮らしていく様をとらえた第2部を製作。
日常の喜怒哀楽を素直な視線で追っていき、決して声高でなく国際結婚した2人の現実を切り取っていく。」
■ 寺田靖範 監督
1964年愛知県生まれ。早稲田大学卒業後に進学した日本映画学校(現・日本映画大学)でドキュメンタリーを学ぶ。
在学中に撮影を開始したセルフドキュメンタリー『妻はフィリピーナ』を1993年に発表、第34回日本映画監督協会新人賞を受賞した。
2006年には脳性まひの男性を主人公にした『もっこす元気な愛』を発表。
2014年、映像制作会社・おもしろ制作を設立。TV番組やWEB 動画のプロデューサー、ディレクターも多数務める。
*寺田監督19年ぶりの新作『江里はみんなと生きていく』10/26(土)ポレポレ東中野ほか順次公開!
https://eri-movie.com/
■ 松根広隆 撮影
1970年神奈川県生まれ。 ドキュメンタリーを中心にフリーのカメラマンとして映画やテレビなどで活動中。
主な撮影作品に寺田靖範監督『妻はフィリピーナ』(94)、橋本信一監督『掘るまいか』(03)、酒井充子監督『台湾人生』(09)、『ふたつの祖国、ひとつの愛 イ・ジュンソプの妻』(14)、押田興将監督『サンキュー窃盗団』(12)、中江裕司監督『土を喰らう十二カ月』(22)など。
『風の波紋』で第24回JSC賞を受賞。
■ 今井剛 編集
1969年静岡県生まれ。日本映画学校第4期編集コース1992年卒。JAY FILMを経て、04年、映像編集事務所 ルナパルクを設立。
主な編集作品に『るろうに剣心』シリーズ(12、14、21)、『キングダム』シリーズ(19、22、23)、『劇場』(20)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)、『今際の国のアリス』シリーズ(20、22)、『流浪の月』(22)、『沈黙の艦隊』(23)など。
『GO』で日本アカデミー賞最優秀編集賞。
*FULLSIZEインタビュー
https://demo.eiga.ac.jp/fullsize/imai-tsuyoshi
■ 鈴木大介 録音/音楽
1969年茨城県生まれ。日本映画学校4期ドキュメンタリーコース1992年卒。06年設立のサンジゲンで取締役を務める。
主な作品に『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ★虹色の花』(11・CG監督)、『009 RE:CYBORG』(12・アニメーションディレクター)、『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』シリーズ(13〜15・3DCGアニメーションディレクター)、『D4DJ First Mix』(20・副監督)、『D4DJ All Mix』(23・監督)
*FULLSIZEインタビュー
https://demo.eiga.ac.jp/fullsize/suzuki-daisuke
